直訳すると、「コンフォートゾーンを出た時に、マジカルなことが起きる（奇跡を体験できる）」というような意味です。コンフォートゾーンは「居心地のいい場所」という意味です。

年齢を重ねると、長年続けてきたことが心地よくなって、その心地よい場所から出るのが面倒になってきます。

今の仕事や生活に満足してはいなくても、今までやってきたことを続け、慣れている人たちと慣れた場所にいる間は“安全”なので、そこから出るには重い腰を上げて新しい世界に飛び出す勇気と決断が必要です。

潜在意識は安定を保とうとするので、ある程度、身も心も安定した状態を保つことができているコンフォートゾーンを出ようとすると、潜在意識は元の習慣に戻そうとします。

それに、若い頃は、自分が責任のある家族や財産もあまりなく、身軽に行動できるので、いろんなことに挑戦できるのですが、ある程度のコンフォートゾーンを見つけて、守らなければならない家族や財産や仕事が増えると、今度はそれに縛られるようになってしまいます。

もちろん、それで満足でハッピーであればいいのですが、もし、まだ何か新しいことに挑戦したい、自分の可能性を試したい、もっと人のお役に立ちたい、というような心のうずきを感じるのであれば、このコンフォートゾーンから一歩足を踏み出してみてください。

平均寿命まで生きることができるとしたら、40代の人ならまだ40年、50代の人なら30年あります。

先が見えない不安や心配を振り切って、コンフォートゾーンから足を踏み出すことができれば、本当に世界が広がります。

「今までの自分なら勇気がなくてできなかった」と思うようなことに挑戦してください。新しい人たちとの出会いがあります。新しい可能性が目の前に開きます。その幸せを経験していただきたいんです。

長い年月をかけて作ってきた自分の殻を一度破って外に出ると、元の自分には戻れなくなります。一度破った殻の中に戻ることはできません。でも、過去の自分を振り返ってみたとき、その殻に縛られていた自分のことがとても小さく感じて、殻を破って外に出てみて本当に良かったと思うはずです。