ネガティブな感情にも大切な役割があります

先週オーストラリア政府がゼロ・コロナを目指してロックダウンを続けている話をしましたが、完全な鎖国状態にしない限り、ゼロ・コロナを実現するのは絶対に無理だと思う今日この頃です。

 

ゼロ・コロナのことを考えていて思ったのですが、ゼロ・ネガティブ感情の実現も、実は、絶対に無理なんですよね。

 

それは、ネガティブな感情も自然な感情で、それぞれにポジティブな意味があるからなんです。

 

不安や心配や恐怖、怒りなど、一般的に「悪いもの」とされていて、そういうネガティブな感情を持つこと自体が「悪」であり、「避けなければならないもの」と思われていると思います。

 

でも本当は、そういうネガティブな感情にも、ちゃんと役割があるんです。

 

たとえば、「不安」や「心配」「恐怖」という感情がもしなければ、危険をまったく感じずに危ないことをしてしまうかもしれません。試験の結果が不安だからこそ、一生懸命勉強してできるだけ高得点がとれるように努力しますし、災害が心配だから、災害時のための準備をしておきます。

 

「怒り」も感じないで済むなら、感じたくないですよね。怒りは、元々は防衛本能から出ている感情です。自分で自分や家族を守らなければならなかった時代には、誰かに襲われそうになったり、何かを奪われそうになったとき、怒りで戦う必要がありました。

 

というわけで、ネガティブな感情にもちゃんと役割があるので、ネガティブな感情が出てしまうことに関してあまりストレスに感じないことが大切です。

 

そして、その感情が何を自分に教えてくれようとしているのかを考え、そのネガティブな感情を、自分が変わるための原動力にすることが大切です。

 

「ゼロ・ネガティブ感情」を目指しても無理なことを理解して、自分の感情と上手にお付き合いすることを考えましょう。

 

もし、ネガティブな感情をうまくコントロールできないお悩みを抱えておられる場合には、ご相談ください。ネガティブな思考の癖や感情の癖を見つけて直すことができれば、心が軽く自由になり、世界がまったく違って見えてきます。