心臓脳のパワーをご存知ですか?
今回は、心臓脳についてお話します。
日本では1989年に「唯脳論」という本が出版され、ベストセラーになったと記憶していますが・・・
その2年後の1991年に、心臓神経学のパイオニアであるモントリオール大学のアーマー博士によって、「心臓脳」と言えるほど複雑な神経ネットワークが心臓に存在することを明らかにされました。
心臓脳にも、感じたり、学習したり、記憶したりする能力があることがわかったんです。しかも、心臓脳から頭脳に送られる情報量は、脳から心臓へ送られる情報量よりも多いこともわかりました。
心が落ち着いているときには、心臓と脳がお互いにコミュニケーションを取りながら働いているのですが、精神的なストレスや肉体的な疲労などがあると、そのバランスが崩れてしまい、思考や判断に悪い影響を及ぼすということがわかりました。
感情的になると、まともな思考ができなくなりますよね。経験上誰でも知っていることなのですが、そのメカニズムが科学的に証明されたわけです。
また、最近の研究で、心臓のあたりにフォーカスした呼吸法で、心臓と脳のコミュニケーションを健全になり、心が安定し、思考力や意欲、判断力が向上することが明らかになっています。
だいぶ前にメールで、YouTubeにアップしたことをお知らせした「ハートマインドフルネス呼吸法」は、その呼吸法を取り入れたものです。頭がスッキリしないとき、精神的な疲れを感じる時などに、ぜひご利用ください。