どんなことに興味がありますか?

私が今まで長い間セラピーやコーチングをやってきて、日本人とオーストラリア人のクライアントさんを比較して、一番違うと感じるのは、日本人には、自分が何をしたいのかわからなくて悩んでいる人が多いことです。(オーストラリア人の場合には、自分がやりたいことがはっきりわかっているのに実現できないことで悩んでいる人が多い)

「今の暮らしに満足していなくて、変えたいとは思ってるけど、自分が何をしたいのかがわからない」という人が、日本人にはとても多いです。

実は、私自身もそうでした。大学を卒業する頃になっても自分がどの道に進みたいのかがわからず、心理学や生理学が専門だったので、とりあえずその分野の勉強をしようと思って、アメリカの大学院に行こうとしたのですが、その道が閉ざされ・・・自分探しと英語の勉強のために、オーストラリアにやって来ました。将来どうしたいかはわからなかったのですが、「英語が話せるようになりたい」という気持ちだけは強かったんです。

その次に自分の将来のことで悩んだのは40歳ぐらいのときでした。夫の立ち上げたビジネスが忙しくなりすぎて、その数年前に私が教職を辞めて手伝い始めたのですが、とにかく毎日忙しいばかりで自分の時間がなくなってしまって・・・

そんなある日、「今のままだと自分のやりたいことができないままで一生終わりそうだ」と不安になり、自分が何をやりたいのか、ずいぶんと悩んだあげくに出した答えが、「催眠療法を学ぼう」でした。子供の頃から、自分自身や周りの人の苦しみの原因が間違った価値観や考え方の習慣にあることを経験してきていたので、「潜在意識のことをもっと知って、その力を使って幸せになる方法を学び、人のお役に立ちたい」と思ったからです。

・・・というわけで、私の場合は、先が見えなくても、「とりあえず自分が興味のあることをやってみる」という選択をしてきました。「将来の目標を明確にしてそこに到達するために今やるべきことをやる」という方法とは逆に、「『自分が今やりたいことは何か』を考えて一生懸命にやっているうちに、だんだんと目標が明確になってきた」という感じなのですが、そういう生き方もありかなあと思います。

将来何をやりたいかわからない場合は、とりあえず自分の興味があることをもっと深めてみる・・・・するときっと、道が開けてくると思います。少なくとも、後悔することのない充実した人生を送ることができるだろうと思います。

今一番大切だと感じていることと、自分が興味関心のあることに、あなたの貴重な時間を使って、充実した毎日をお過ごしください。