心の免疫力の高め方

先週、コロナ禍のロックダウンで鬱症状やパニック障害が出始めた人(オーストラリア人)からご相談がありました。

私はオーストラリアのニューサウスウェールズ州に住んでいるのですが、コロナ禍で2週間前からロックダウンになっていて、感染者数が今現在の全380人ぐらいで、入院者数37人、そのうちICUで治療を受けている人が7人(今年のコロナ禍での死者ゼロ)なのに、約600万人の人たちがロックダウンで、必要不可欠な理由以外の外出を禁止されています。

マスコミは毎日恐怖心を煽る報道ばかりで、何が真実なのか、何を信じたらいいのかわからない状態で、医学や科学に対する不信、政治に対する不信、人々のいろんなネガティブな想念が渦巻いています。

そのため、将来の希望が見えなくなって自殺する人が増加していて、1年のうち200日以上ロックダウン状態が続いたヴィクトリア州では、ロックダウン中のコロナ禍での死者数が約800人なのに対し、自殺者が約500人だったそうです。

自分の力ではどうすることもできない状況下で、どうやって自分の心を守るか・・・ということなのですが、こういうときには、外から入る情報にを制限して、自分自身と家族、身の回りのことなど、自分の力でコントロールできる範囲に目を向けることが大切です。

そして、些細なこと、普段は意識していないようなことにも、幸せを見つけて、感謝する気持ちが大切です。人を愛する思いや感謝の思いを感じているときに、同時に不安や恐怖を感じることができないからです。どうしてかというと、脳にはメンタル・ゲートウェイという仕組みがあり、ある感情を感じている間は、他の感情のゲートウェイがシャットダウンするようになっているからです。

それに、今まで忙しくて見過ごしてしまっていたようなことの中に、本当の幸せ、自分が本当に求めている幸せが潜んでいることがあります。

心が繊細な人は、特に、ネガティブな集合想念の影響を受けないように、ニュースをできるだけ見ないようにする、心のバランスを取り戻すまではネガティブな友達との距離を置く・・・というようなことも必要かもしれません。

あなたは、自分の心を守るために、どんなことをしていますか?

コロナ禍があとどれぐらい続くかわかりませんが、愛や感謝の思いを発することで心の“免疫力”が高まると、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌が減るので、体の免疫力も高まります。

心の“免疫力”高めて、心と体を守りましょう!